ぎふ・プロジェクトネットワーク| 岐阜県の広報活動を通じ、地域経済活性化に貢献するNPO法人です。

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●本部事務局/〒502-0003 岐阜市三田洞東1丁目20番3号 TEL.058-237-6222 FAX.058-237-7509



ぎふの木の住まい協議会

会長 鷲見隆夫さん

健全で豊かな森を守り続けていくために
県産材を使った住まいの魅力をアピール

森林の保護は災害防止にもつながる

―― 12社の地域工務店が会員となる「ぎふの木の住まい協議会」が発足しました。設立に至った思いについて教えてください。

鷲見 岐阜県は県土面積の8割が森林で占められる森林県です。戦後、植えられたスギとヒノキが伐採時期を迎えていますが、残念ながら、その活用がなかなか進んでいない現状があります。伐採時期を迎えた木が放置されたままになっていくと、山が荒れていきます。その結果、台風や豪雨による災害が引き起こされます。健全で豊かな森林を守り続けていくためにも、県産木材の需要を高める必要があるという思いで、「ぎふの木の住まい協議会」が発足しました。

木材に対する正しい理解を広めたい

―― 県産木材の活用が進まない理由はどんなところにあるのでしょうか?

鷲見 1つは安価な輸入材が大量に入ってくることによって、岐阜県のみならず国内産木材全般にわたって需要が落ちています。家を建てる際、多くの木材が消費されます。県産材で住まいを建てることが、地域の森林を守ることにつながるということを、知っていただきたいと思います。

もう1つは、スギに対する正しい理解が進んでいないことです。岐阜県には「長良杉」というすぐれたブランド材があります。「東濃ヒノキ」はよく知られていることですが、「長良杉」の周知は進んでいません。ただ、スギを使った住宅文化は、実は古くからの歴史もあります。そうであるにもかかわらず「スギは乾燥や強度が低い」ということで、使いづらいからと敬遠されることが多かったのです。また「流通システムが整っていない」ので使用しにくいという指摘もありました。そこで、平成23年度からは含水率やヤング係数、寸法などの測定・表示基準をクリアした「ぎふ性能表示材」が制度化されました。また、流通システムについても整備が進んでいます。

ただ、安全・安心な木材の供給システムや流通システムの構築などの環境整備を進めてきましたが、県産材に対する需要をさらに高める必要があります。岐阜県は、ものを作ることは得意です。しかし、それを使ってもらう、良さを伝える力が弱いのではないかと思っています。森林県ならではの県産材というすぐれた資源があるわけですから、その良さをもっと多くの方に知っていただくことで県産材の需要拡大につなげていきたいという思いも、「ぎふの木の住まい協議会」発足に至った理由の1つです。

“岐阜らしさ”が感じられる
地域ブランド住宅に育てたい

―― 「ぎふの木の住まい協議会」が考える、「ぎふの木の住まい」とは、どのような仕様の住まいになるのでしょうか?

鷲見 構造材の80%以上に「ぎふ性能表示材」を使用することを推奨しています。さらに

「切妻屋根」、「深い軒」、「格子をつける」など岐阜らしさのある家づくりも「ぎふの木の住まい」の特徴になると考えます。また子育て世代をターゲットにして、家族のきずなを育むことができるようにリビング階段を設けることなども考えています。岐阜らしさが感じられる良質な木の家である「ぎふの木の住まい」という地域ブランド住宅として、建てる方にステイタスを感じていただけるものにしていきたいと思います。

ライバル関係にある地域工務店が連携し
県産材を使った良質な木の家を提案

―― 「ぎふの木の住まい協議会」は現在、12社の地域工務店で発足していますが、ライバル関係にもあるわけですね。そんな地域工務店同士が連携を深めるということは、やはり大きな危機感があるということでしょうか?

鷲見 確かにガチンコで競争している工務店同士がお互いに共感して手を組んだのは画期的なことだと思います。しかし、このままバラバラでやっていてもメッセージが伝わらないという思いがありました。岐阜県には豊富な森林資源があって、岐阜らしさが感じられる良質な木の家を作ることにかけては自負も持っています。そして県産材で家を建ててもらうことは、自分たちの住んでいる地域の木や自然を守ることにつながっている。そうしたことを、もっと深く知ってもらうためには地域工務店同士が手を結ぶことによって発信していかなければならないという思いを強くしたからです。

―― 「ぎふの木の住まい協議会」での具体的な活動について教えてください。

鷲見 すでにマーケティング講座や設計力向上のための設計講座をスタートさせています。これまで以上にデザイン・設計力に磨きをかけて、本物の良質な住まいを提供していきます。また秋以降は、完成見学会や森の見学ツアー、家づくりセミナーなどの実施も予定しています。「ぎふの木の住まい協議会」として、どんどん活動の幅を広げていきますので、ご期待ください。

岐阜の木の住まい協議会事務局

株式会社鷲見製材
http://www.hidamari-home.jp/

岐阜の木の住まい協議会 会員企業(平成24年8月現在)

笠原木材株式会社
http://navi.nikkori-house.jp/kasahara/

株式会社弘栄工務店
http://www.kouei-net.jp/

株式会社新和建設
http://www.sinwanet.co.jp/

株式会社中島工務店
http://www.npsg.co.jp/

株式会社飛騨工務店
http://www.hidakoumuten.co.jp/

本庄工業株式会社
http://www.honjo-woodream.com/

株式会社丸長ホーム
http://www.maruchouhome.com/

丸平建設株式会社
http://www.maruhei-home.com/

株式会社ミノワ
http://www.minowa.biz/

株式会社三和木
http://www.miwaki.co.jp/

株式会社ヤマジョウ建設
http://www.yamajo-cons.co.jp/

【参照ホームページ】

・ぎふ性能表示材(ぎふ性能表示材認証センター)

http://www.g-ninsho.com/

・ぎふの木で家づくり支援事業(岐阜県林政部県産材流通課)

http://www.pref.gifu.lg.jp/sangyo-koyo/ringyo-mokuzai-sangyo/ringyo-shinko/gifunokideiedukuri/iedukuri.html