白川村役場

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成原 茂 村長

生産・加工から販売まで村ごと六次産業化を進めることで
雇用を確保し、ブランドを構築する

白川村産の酒米を使った地酒生産に向けて

―― 企業誘致政策(酒蔵誘致)についての具体的な取り組み内容について教えてください。

成原村長 酒蔵誘致については、国税庁の許可が下りる見込みがついてきました。そこで今年の予算で旧白川小学校を取り壊します。体育館についても来年の予算で壊す方向で、酒蔵の場所を確保する予定です。作るお酒については、大吟醸以上のおいしいお酒を造るという構想の下、令和8年秋開業の予定で進めています。

―― お米は白川村産で賄うことができるのですか?

成原村長 全量確保することは難しいと思います。山田錦の種もみを植えて、今年で3年目の作付けを行いましたので、来年から白川村産の山田錦という商標登録が可能になります。ただし、全量確保を考えると、30haぐらい作付けする必要があるわけですが、それはかなり難しいので、飛騨地域や富山県で酒米を作っているところからの協力も得ながら進めていきたいと考えています。山田錦はコシヒカリに比べると高く買ってもらえますし、全量を買い付けるという交渉もできますので、農家にとってもきちんとした収入が確保できるというメリットもできると思います。さらに、白川村産のお酒を販売できるようになることは観光物産面においても大変大きな魅力になりますし、雇用の確保にもつながると考えています。以前から考えていた村ごと六次産業化に向けた足がかりができるのではないかと考えています。

―― 先ほど、30haのお米を村内で賄うことは難しいという話がありましたが、土地がないということですか?

成原村長 村内には約110haの農地がありますが、40haぐらいは畑地化されています。水稲作付できる圃場は実質70haぐらいなのですが、村内には米の販売農家もいます。あるいは麦を生産して、いろいろな事業に展開できないか試験している部分もありますので、担当課によると山田錦などの酒米を生産できるのは20haぐらいが限界ではないかというのが現在の状況です。従って、残り10haについては近隣の地域に頼らざるを得ないです。あるいは休耕している土地や畑地化している土地を田んぼに戻すということも考えられますが、畑を田んぼに戻すにも5年以上の期間がかかります。その労力を村で賄うことができるのか、その辺りについても今後議論を進めていきたいと考えています。

村内で生産し、加工し、販売する

―― 次に白川郷ブランドの構築についての具体的な取り組み内容について教えてください。

成原村長 ブランド委員会を作って、様々な取り組みを進めていますが、一つの課題としては小規模生産しかできないという悩みがあります。以前、あるホテルのオーナーから、「スリッパではなく、布草履を作ってくれませんか。お客さんに布草履を履いてもらうことによって、館内掃除もできますので、作ってもらえませんか」と言われました。「それはいい話ですね。どれぐらい必要ですか?」と尋ねたら、「1日に1,000足です」と言われましたので、「それは難しいですね」ということで話が終わってしまったわけですが、求められるのは、そういう世界なのです。

 ブランドという意味では、今、「結旨豚」の評価が高いです。その一方で、村内には精肉店がありません。ハムなどの加工品については、近隣市の企業が製造しており、村内は豚の生産だけで終わっています。これではブランドの構築にはなりません。そこで、工場が手狭になって、第2工場を作ろうと考えているという近隣市の某加工会社と工場誘致に向けた交渉を始めているところです。同時に工場の隣には販売を目的にした精肉店も作れないかと考えています。そうなると、村内の飲食店はもちろん、村民も購入することができるようになりますので、なんとか前に進めていきたいと考えているところです。

 もう一つ、先ほど酒米の話をしましたが、大吟醸以上のお酒を造るとなると、50%以上はお米を削ることになり、削りあとは産業廃棄物として処理しなければなりません。そこで、酒米粉を使ったシフォンケーキ等ができないかということで、こちらも、ある企業と交渉を進めているところです。

展望台からの美しい全景を見たいというニーズに応えたい

―― 最後に世界遺産展望台公園整備事業についての具体的な取り組み内容について教えてください。

成原村長 世界遺産展望台公園整備事業については地主との交渉が終わって売買していただけるようになりました。ところが一つ問題が出てきました。埋蔵文化財があるということで、重要なものが出てくると全発掘になって膨大な事業費になってしまいます。その時は、構造物を軽くして、埋蔵物に影響が出ないようにするのかなど、発掘結果を見てみないと方向性が見えないです。

―― 場所はどこになるのですか?

成原村長 現在の天守閣展望台の西側を予定しています。今回の整備の背景としては、ライトアップ時に展望台に上がる際、抽選などで一晩900人ぐらいしか上がってもらえません。抽選に外れた方の表情を見ていると、なんとしても整備をしになければという強い思いを以前から持ち続けていました。特に冬のライトアップについては、展望台からの全景を写真で撮りたいという気持ちが大変強いですし、せっかく来ていただいたお客様にできるだけ多く展望台からの眺望を見ていただきたいということは、村としての課題でしたから、整備をすることで最低でも一晩2,000人ぐらいの方は見ていただけるように進めていきたいと考えています。

 もう一つは、新展望台を管理するために、地域の人々が作業を行うための駐車場も確保しなければなりませんので、しっかりした合意形成を得る必要があります。ですから発掘結果を見ての判断や地域との合意形成もありますので、もう少し時間は必要になると思います。

 

 

白川村の情報

面積:356.55km2
人口:1,516人(令和4年11月1日)
村の木:ブナ
村の花:白山シャクナゲ

名所・旧跡・観光

白川郷(荻町集落)
御母衣ダム、御母衣湖
飛騨トンネル
白山スーパー林道
どぶろく祭り

隣接する自治体

高山市|飛騨市

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