ぎふ・プロジェクトネットワーク| 岐阜県の広報活動を通じ、地域経済活性化に貢献するNPO法人です。

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飛騨市役所

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都竹 淳也 市長

――強みを生かした元気な飛騨市づくりに取り組むとされていますが、具体的な内容を教えてください。

都竹市長 私の政策には3つの柱があります。元気で、あんきな、誇りが持てる、ふるさと飛騨市が、私の目指すべき飛騨市像です。元気に関しては、人口減少時代への挑戦だと考えています。県庁時代に、岐阜県長期構想の策定を責任者として取り組みました。構造論を扱うべきだと考え、人口減少問題を正面に掲げて取り組みました。今でこそ、人口減少、消滅可能都市、地方創生と盛んに議論がされていますが、当時、都道府県で人口減少問題に正面から取り組んでいる自治体はほとんどなくて反対もありました。

人口が減っていくことへの対策は少子化対策だと、よく言われますが、自分なりに積み上げてきた中で、私は少し違うと考えています。少子化対策に取り組んで効果が出るのは30〜40年後です。問題は、減っている今をどうするかという2つの対策が両輪でなければなりません。今どうするかといったとき、地域の外から人・モノ・金を呼び込むことが一番大事で、それは今の岐阜県の政策にも色濃く反映されています。当市は人口減少先進地ですから、30年後の岐阜県の姿がここにあるわけです。その点で見た時、外から、人・モノ・金を呼び込むのが元気づくりです。製造業、農業で売って、外からお金を呼び込む。合わせて、観光は人が来てくれてお金を落としてくれます。移住、定住もいいのですが、むしろ人と金を同時に呼び込むことが大切になります

人口減少で一番問題になるのは、地域の消費が下がっていくことです。その部分を外からのお金で補うことで、この地域を維持します。飛騨地域は元々、外からお金を呼び込むことで成り立ってきました。データをとると、商業、小売りの販売額が人口当たりでとても高いです。なぜかというと観光があるからです。観光は飛騨地域が生き残っていく道です。仮に人が減ったとしても、外からのお金が入ってくる地域は維持し続けることができます。ですから、当市の製造業、農業をしっかり守って、外に物を売れるようにしていく。それにプラスして、観光を1丁目1番地にして取り組んでいきたいと思います。


――観光誘客の消費拡大と観光消費額のアップにも力を入れるということですが、具体的な具体的な内容を教えてください。

都竹市長 一番は長時間滞在してもらうことです。長時間滞在してもらうためのまちづくりをしていくことが大切です。今、当市の観光は見物になっています。飛騨地域の観光は全般的に、伝統文化や古い町並みです。むしろ違う切り口で、しかも長時間滞在してもらうとなると、体験型のものを入れていく必要があります。体験で時間を費やせる場所、プログラムを市内でどう整えていくかは大きなテーマになります。飛騨古川は今、1時間の観光のまちになってしまっていますが、それを3時間にしていきたいと考えています。

神岡地域には、飛騨全域の観光にない要素を入れていく必要があります。「スーパーカミオカンデ」という資源がありますから、しっかり見えるようにしていきます。それによって、飛騨の観光の中に科学という切り口を加えていきます。神岡鉄道の配線を利用した「レールマウンテンバイク」が大変な勢いで客足を伸ばしています。最初は年間1,000人ぐらいの利用者で始まりましたが、今は年間約42,000人です。これをさらに拡大していくことが必要です。そうなると長時間滞在します。長時間滞在すると、人は土産を買いたくなります。神岡に行った証の土産をどう開発するか。そうしたことを市民と一緒になって取り組んでいきたいと思います。

古川地域にはユネスコ無形文化遺産の登録に向けて提案されている「山・鉾・屋台行事」33件の1つである「古川祭」があります。33件の「山・鉾・屋台行事」の中で、古川祭だけは「起し太鼓」という異なる要素が入っています。そうした点をもっと表にきちんと出して、静と動の祭りであることをしっかりストーリー立てて見せていきたいと思います。


――スーパーカミオカンデは現状、一般に開放されているのですか?

都竹市長 残念ながら原則的には開放されていません。ただし、毎年夏に2日間だけ開催される「ジオスペースアドベンチャー」で見学することができます。1日800人の定員のところに2倍以上の申し込みがあって、5月から先行受付を開始しています。先行受付に関しても、申し込みのためだけに、わざわざ神岡に来て行列ができるほどの人気ぶりです。科学を切り口にした観光という意味では非常に人気が高いので、今後は、まちのなかに年間を通じてカミオカンデ研究の成果を展示するものを作りたいと思っています。それができると飛騨の観光が変わると思います。


――仮にスーパーカミオカンデに関連した施設ができるとして、体験コーナーのようなものが盛り込まれるのでしょうか?

都竹市長 まだ具体的に計画が進んでいるわけではないので、お答えすることは難しいですが、体験という意味で言うと、たとえば飛騨地域の伝統である絵馬を描いてみたいという体験もあるでしょう。匠の技を何かやってみるといった体験できる場所を古川のまちの中に作ることも大事だと思っています。例えば絵を自分で描いてみる。そういうこと1つで随分変わってくると思います。そうした体験を複数設けることで、見物観光から体験型観光にしていく。宮川、河合あたりは、自然を見せます。高山市の新穂高ロープウェイや五色ヶ原はよく知られていますが、「天生湿原」は当市の大事な資源です。もっとPRして、たくさんのお客さんに訪れていただけるようにしていきたいと考えています。


――先ほど、飛騨市は1時間の見物観光のまちになってしまっているというお話がありました。1時間の観光というと、どういった流れなのでしょうか?

都竹市長 団体客の場合、「飛騨古川まつり会館」を見て、鯉が泳いでいる「瀬戸川」を見て、ほとんど終わっています。ほかの場所に人が回っていませんので、その部分を改善する必要があります。人は、滞在時間が短くて思い出がないところでは土産も買いません。長時間滞在して面白かったと思うことで土産を買っていきます。それは土産を買って帰って人に話したいからです。ところが人に話せる思い出作りにまで届いていないので、その部分を変えていきたいです。

 少し話が変わりますが、様々な交流の舞台にしていくことも1つの切り口として考えています。会議や学界、研究会の誘致ができるように頑張っていきたいと思います。1,000人といった大規模の会議はできませんが、200人規模までは可能です。例えば、医学の学会であれば、医師全体は無理ですが、特定の診療科の研究会であれば開催が可能です。少し絞り込んだものをたくさん誘致することも1つのテーマにしています。


――小規模事業者の稼ぐチカラの拡大と雇用創出力向上の支援について、具体的に教えてください。

都竹市長 産業振興というと、企業誘致だという人が多いですが、当市は人口減少先進地です。働く人そのものが少ないですから一発逆転の企業誘致は難しいです。むしろ、今ある会社、企業、商店が売り上げを伸ばして、販路を拡大して新しい道を見つけることが大事だと思っています。

静岡県富士市のf-Bizに代表されるように、寄り添い方の支援で、企業の人と会って話をして、強みは何かを見つけ出して、それを世の中に発表し、売り方を変えて売り上げを伸ばしていく取り組みが行われています。強みを見つけて伸ばしていく相談にたけたコーディネーターが応援していくモデルとして成果を挙げています。それを飛騨市で展開していきたいと考えています。人口25,000人で企業も少ない中でチャレンジングな話ですが、今ある企業、商店の売り上げの向上、それによる雇用創出力の拡大に結び付けていきたいです。何よりも、ビジネス支援をやると活気づいて、まちが元気になります。もうダメだと思っていたが、まだやれると思って元気が出てきます。その取り組みを進めたいです。


――畜産や高冷地野菜など強みを生かした農業の支援について、具体的に教えてください。

都竹市長 これも外からお金を呼び込む手段です。飛騨の高冷地野菜であるトマトやホウレンソウは関西市場では、持って来たら持ってきただけ売れるという状態です。ところが生産者が少なくなって、供給の制約が出ています。大変ではありますが、なんとか後継者を増やしていきたいと考えています。昨年から、JAと連携して、トマトの研修農場を始めました。昨年は3人、今年は2人、他地域から引っ越してきて、トマト農家として就労される方も出てきています。

飛騨牛も同様です。枝肉の価格が上がって経営が成り立つ環境にあります。あとは、どれだけ後継者を増やせるか。農業はとにかく後継者育成です。需要はあるわけですから、あとは生産の問題です。

お米も人気があります。古川という地名からわかる通り、元々、川だったところで肥沃な土地です。しかも、山の中ではありますが、古川盆地は山が広くて、実は日照時間が長くて非常に良質なお米がとれます。それをブランド化していくことも課題になります。どういうやり方があるか考えていきたいです。


――特産品を開発し、販路の拡大を図る。これについても具体的に教えてください。

都竹市長 神岡の商店街にお肉屋さんがあって、飛騨牛のビーフジャーキーを作っています。1袋に4切れ入って1,200円ですが、大変おいしいです。ところがネットに掲載されていないので、知られていません。そうしたものを、どんどんPRしていく必要があります。

古川には昔から味噌煎餅があります。「あすなろ」という有名な珈琲店とコラボして、「ちょこっと珈琲入り味噌煎餅」を発売しました。表面にチョコレートを塗って、その上にコーヒーを細かく挽いたものをふりかけてあります。封を開けると、コーヒーの香りがふわっと立ち込めます。2枚で150円ですが、飛ぶように売れています。

飛騨とらふぐもあります。これはトップセールで、どんどんPRしていこうと考えています。とらふぐは普通、海で養殖しますが、冬季に水温が低くなるためストレスがかかって味も落ちます。しかし、飛騨とらふぐは温度が一定の地下水をくみ上げて育てています。ストレスがかからず、とても良い状態で育ちます。ヒットしそうなネタはたくさんありますので、積極的にPRしていきたいと思います。


――話題はがらりと変わりますが、最後に、いつまでもあんきに暮らせる飛騨市づくりについて、具体的に教えてください。

都竹市長 不安のない暮らし、弱い人の立場の支援ということについては、強い気持ちで取り組んでいきたいと思います。私は知的障がいのある自閉症の子どもがいることもあり、県庁にいた時、障がい者支援に関しては積極的に取り組みましたが、市町村がその気になるかならないかで、大きく差が出ると感じました。障がい者、生活困窮者などに対する暮らしの支援は、当市が県内で一番進んでいるといわれるぐらいの取り組みを進めていきたいと思います。


飛騨市の情報

面積:792.31km2
人口:25,200人(平成28年10月1日)
市の木:ブナ
市の花:ミズバショウ

名所・旧跡・観光

古川祭
白壁土蔵街
スーパーカミオカンデ
神岡鉱山
山之村牧場

隣接する自治体

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