七宗町役場
〒509-0492 岐阜県加茂郡七宗町上麻生2442番地3
TEL.0574-48-1111 FAX.0574-48-2239
加納 福明 町長
人口減少対策に歯止めをかける
取り組みを総合的に展開
町営住宅の建設も進める
―― 移住・定住対策事業の概要と取り組み内容について教えてください。
加納町長 移住・定住対策については、「日本最古の石博物館」に七宗町移住交流サポートセンターを設けて、空き家バンクの利活用の手伝いをするなど、当町の紹介をしています。それに加えて移住していただいた50歳以下の世帯には5年間にわたって5万円を支給しています。さらに空き家バンクを利用して住宅を取得した50歳以下の世帯には最大50万円、51歳以上の世帯には最大25万円支給しています。また、町内の事業者を利用して新築された場合は100万円の支給があります。
子育てに関しては、1人目を出産された際に10万円、2人目は20万円、3人目は30万円、4人目は50万円の支給がありますし、2歳まではゴミ袋の無料支給もあります。チャイルドシート購入に対しても3万円を上限とした補助があります。小学校へ上がったときと中学校へ上がったときも、入学祝金としてそれぞれ3万円ずつの支給があります。
新婚さんに関しては、洗濯機など家電や家具などの購入費として最大50万円の支給があるなど様々なメニューを用意しています。
現在は毎年100人ずつのペースで人口減少が進んでいます。そのため、今年から始めて来年、再来年ぐらいにかけて町営住宅の建築を進め、人口流出に歯止めをかけたいと考えています。また当町に働きに来ているけれど、近隣市町から通っている方もいますので、そうした方に住む場所を用意することで、移住・定住に結びつけていくことができると見込んでおります。
地域おこし協力隊での活動をきっかけに地域に移住
―― 地域おこし協力隊活動事業の概要と取り組み内容について教えてください。
加納町長 地域おこし協力隊活動事業については、町内の事業所が活性化する活動をしていただく隊員と、町内の観光資源で有効活用や町のPR活動をしていただく方を対象に、毎年2、3人ぐらい採用しています。地域おこし協力隊の任期が終わった方の中には、例えば神戸市出身の20代の方で、建具職人として働いている方は空き家に移住して、地域の消防団にも入ってくれた方もいます。また、女性の方ですが、昔の家を改修して民泊を経営し続けている方もいます。地域おこし協力隊をきっかけにして地域と関わって、移住・定住につながるケースもありますので、大変ありがたいと思っています。
里山のお茶「三年番茶」を新たな特産品に
―― 三年番茶特産品化の概要と取り組み内容について教えてください。
加納町長 当町には、急速に進む過疎・高齢化の波によって、野生動物と人との緩衝帯として機能してきた里山が荒廃したり、茶業の衰退や後継者不足により耕作放棄茶園が多数存在するといった課題がありました。そのため、地域住民でグループを組織して、三年番茶の生産をスタートさせています。三年番茶とは新芽を刈り取らずに、三年以上成長したお茶の木を冬に枝から切り取り、葉っぱも枝も細かく粉砕して作るお茶です。土地のものを循環させた自然栽培で育てられた三年番茶は飲む人の体にやさしいお茶です。道の駅「ロックガーデン・ひちそう」で販売していますので、ぜひ多くの方に味わっていただければと思っています。
―― 観光についてはいかがですか?
加納町長 「納古山」に登る登山客は多いです。登山ルートは5カ所ぐらいあって、いろいろな楽しみ方ができる山です。山頂まで最短片道1時間ちょっとという手軽さの中に、美しい樹林や岩場が楽しめます。山頂からは天気がよければ、霊峰白山や木曽の御嶽山、中央アルプスなど360度大パノラマが楽しめます。ほかにも標高599mの「岳山」もおススメです。私も先日、登ったのですが、山頂からは名古屋のツインタワーを見ることができました。こちらは納古山ほど多くのハイカーはいませんが、景色は素晴らしいので、ぜひ一度登ってみることをオススメします。
七宗町の情報
面積:90.47km2
人口:3,446人(令和4年6月1日)
町の木:ひのき
町の花:しゃくなげ
名所・旧跡・観光
飛水峡
日本最古の石博物館
神淵神社
蒸気機関車展示館
隣接する自治体
関市|美濃加茂市|下呂市| 川辺町|八百津町|白川町
商工会のご案内
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