ぎふ・プロジェクトネットワーク| 岐阜県の広報活動を通じ、地域経済活性化に貢献するNPO法人です。

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御嵩町役場

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渡辺 公夫 町長

亜炭廃鉱による陥没を未然に防ぐモデル事業を推進
安心して暮らせるまちづくりで、まちの魅力がアップ

亜炭廃鉱の存在がネックになり、
優れた雇用環境や利便性などのポテンシャルが活かしきれない

―― 最近の御嵩町の新しい動きについて教えてください。

渡辺町長 当町は亜炭廃鉱という負の遺産を抱いているので、それをどう解決するかが1つの大きなテーマでした。その解決の道筋に光が見えてきたことが挙げられます。

―― 亜炭廃坑の背景について教えてください。

渡辺町長 明治時代初期、石炭より質は悪いですが燃料になる亜炭が当町の地下に埋蔵されていることがわかりました。周辺地域で燃料用に使う程度であれば、それほど大規模に掘ることもありませんでしたが、特に戦中、戦後は軍の管轄下に置かれた時代もあり亜炭がどんどん採掘された背景があります。

―― 亜炭廃鉱による陥没などのニュース報道を見たことがありますが、そうした背景が理由になっているというわけですね。

渡辺町長 はい。当町の炭鉱は残柱方式といって、柱を残して地下街のような掘り方がされています。さらに、残した柱が少なかったり、細かったりしています。それが、歳月の経過とともに風化、劣化していき、数か所で落盤が起きる事態を引き起こしています。

―― そのような状況では、住民にとっても大きな心配になりますね。

渡辺町長 はい。私自身は町の人口が減少するのはどうも納得がいかない部分がありました。働く場所はあります。名古屋も岐阜もおよそ1時間圏内で利便性が高いし、鉄道もあります。それでは、なぜ町の人口は減っていくのか。根本的に考えると、亜炭廃鉱の存在がかなりネックになっているだろうと考えました。

直球ではなく変化球で勝負
発想の転換で解決の糸口を見出す

―― ただ、これまでなかなか解決の糸口が見つからなかった経緯があるわけですね。

渡辺町長 はい。議員時代から毎年、当時の町長と一緒に東京へお願いに行っていました。ただ反応としては全くダメでした。地下空洞を安全にするための制度がないわけですから、当然、予算をつけるわけにいきません。亜炭の採掘は国策で行われたことですから、被害が出たら復旧するという条件なのです。復旧費用は国が出してくれますが、陥没しそうな箇所を事前に埋め戻すための予算は認められていませんでした。

―― 現状の制度では、解決が難しそうですね。

渡辺町長 当町では、前町長の時代にハザードマップを作りました。当時、私は議員でしたから「何か対策はあるのですか」と問いただしました。対策もないのにハザードマップを作れば、まちのイメージは悪くなりますし、住んでいる人にも不安をあおることになります。「対策があることが条件ですよ」と言ったところ、「対策はある」という回答だったのでハザードマップを作る予算を認めました。ところが、結果的には1つ挑戦されたことはありましたが、公言できるほどの政策ではなかったので立ち消えてしまいました。残ったのはハザードマップだけで、やはり、いたずらに不安をあおっただけだという町民からの声が挙がりました。

―― 確かに町民にとっては不安になりますし、結果的に町のイメージダウンにつながってしまったかもしれませんね。

渡辺町長 はい。ただ、これまで繰り返してきた要望活動ではダメなことはわかっています。それも無理のない話で日本全国に炭坑はいくらでもあります。すべてに手をつけるとなると何兆円あっても足りないでしょう。特別な理由をつけて実現する方法はないかと考えました。
これまで公共施設の耐震化を進めてきており、当町では学校関係を最優先に進めました。その中で共和中学校は、建物は耐震化しましたが、地下には空洞がある状態でした。これまでは経済産業省に要望してきましたが、学校ということで文部科学省に問題提起をしました。「上物は耐震化しました、では、大震災があった場合、子どもたちは校舎の中にいたほうがいいのか、グラウンドに出たほうが安全なのか、どちらなのでしょうか」と直球ではなく変化球による問題提起をしました。子どもが学ぶ学校ということもあったのでしょうか、文部科学省では詳しく話を聞いてくれ、見える動きもしていただきました。

予防的な防災工事が認められ
全国初のモデル事業を推進

―― 発想の転換によって、解決の糸口が見えてきたというわけですね。

渡辺町長 はい。そこから潮目が大きく変わりました。平成25年に南海トラフ巨大地震亜炭鉱跡防災モデル事業という制度を作って、3年間の補正予算を組んでいただくことができました。様々なハードルを乗り越えないと予算は出ないのですが、当町はすでにハザードマップを作っていたので説得力がありました。無用の長物と思われていたものを活かすことができたわけです。おかげさまで、御嵩小学校、向陽中学校、給食センター、役場の駐車場など危険だと思われる公共施設の地下を埋めることができました。

―― これまで到底不可能だと思われてきたことを実現した。これによって、町のイメージも変わりそうですね。

渡辺町長 はい。ただ、町の中に空洞は残されていますので、緒に就いたばかりです。それでも町民には先行きに光が見えたと思います。事業を継続させて、少しでも安心して暮らしていただけるまちづくりに、これからも取り組んでいきたいと思います。

1200年の歴史を持つ「願興寺」再建立計画
まちの大切な宝物の価値を見直すきっかけに

―― 話題は大きく変わりまして、「願興寺」の再建立を計画されているそうですね。

渡辺町長 はい。11月に最終結論が出る予定ですが、再建立の方向で計画を進めているところです。

―― 願興寺について、少し紹介してください。

渡辺町長 1200年ほどの歴史がある建物です。400年ほど前に武田信玄の軍勢に火を放たれて焼失しましたが、約2年後には再建されました。これは大変なことですが、どのようにして再建したか。それが国の重要文化財に指定された理由にもなっています。「お金持ちがお金を出して作らせた」、あるいは「お寺が頑張った」などという理由ではありません。当時、可児市全域、御嵩町、多治見市の土岐川から北の地域は可児郡(かにごおり)と呼ばれていましたが、願興寺はまさに可児郡の民の力を結集したことによって再建されました。

―― 具体的にはどういったことでしょうか。

渡辺町長 お金や木材を出す人がいる一方で、現場で働く汗を提供する人もいて、それぞれの立場に応じた参加の仕方がありました。私にとっては家が近いこともあって、子どものころの遊び場としてとても身近な存在です。身近すぎて、すごいものという認識もなかったのですが、地域住民が集まって再建したことに大変な価値があるという研究者の指摘があり、外部の人に教えられてその重要さがわかりました。町にとっての大切な宝物を風化させて、失うわけにはいかないという思いで、再建立を実現させたいと考えています。

―― 願興寺の価値について、町民が改めて気づくよいきっかけになりそうですね。

渡辺町長 私と同じで、町民にとってもあまりに自然な存在過ぎて、価値に気づいていない人もいるでしょう。調査したところ、10年ほどの期間がかかりそうですし、費用的にも相当な金額が見込まれます。国、県、町の補助金と願興寺が集める寄付金が主な原資になるわけですが、願興寺が再建された歴史からみて、参加型の要素を加えることはできないかと思います。寄付をした方が釘を打ったり、柱を運んだり、解体していく段階から1つのイベントのような形で参加していただくやり方も模索していきたいと考えています。

 

御嵩町の情報

面積:56.61km2
人口:18,645人(平成28年10月1日)
町の木:アカマツ
町の花:キク

名所・旧跡・観光

鬼岩公園
生活環境保全林「みたけの森」
願興寺仏像
愚渓寺石庭
鬼岩福鬼まつり

隣接する自治体

可児市|美濃加茂市|土岐市| 瑞浪市|八百津町

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